2025年春ドラマ『あなたを奪ったその日から』
今季、女の主人公が犯罪に手を染めるドラマばかり見ています。好きなんです、女の狂気と本気を描いた作品が!笑
そんな中で一番期待していたこちら、北川景子主演『あなたを奪ったその日から』。
お子さんがいる人にはとても辛いドラマだけど、このドラマが投げかけてくるメッセージは、きっと誰にとっても他人事じゃなくて大事なことだと思います。心して受け止めたいし、最後まで見届けたいと思える、心を揺さぶるドラマなのは間違いなありません!
ドラマ『あなたを奪ったその日から』作品情報
作品情報
⚫︎ 脚本:池田奈津子
⚫︎ 演出:松木創、淵上正人、本間利幸、大﨑翔
⚫︎ 音楽:村松崇継
⚫︎ 原作:オリジナル作品
⚫︎ 放送:2025/4/21〜 毎週月曜 夜10時
⚫︎ 放送局:カンテレ、フジテレビ
予告動画
主題歌
back number『ブルーアンバー』
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ドラマ『あなたを奪ったその日から』登場人物・キャスト
中越紘海(北川景子)
– 3歳の娘・灯をアレルギーの食品事故で失い、旭への復讐のために萌子を誘拐する。
結城旭(大森南朋)
– YUKIデリ社長。食品事故で会社は倒産、妻との間に授かった娘二人と暮らしている。
結城萌子/中越美海(倉田瑛茉→前田花→)
– 旭の次女。3歳のころに紘海に誘拐され、中越美海として育てられる。
結城梨々子(平祐奈)
– 旭の長女。両親から大切にされていないと感じ、寂しさを抱えている。
玖村 毅(阿部亮平(Snow Man))
– 梨々子の家庭教師。梨々子の誘惑を断り、悪評を拡散されたことで将来を絶たれ、結城家に恨みを抱く。
望月耕輔(筒井道隆)
– 旭とともにYUKIデリを立ち上げた、旭の右腕的存在。事故後は転職したが、旭と再起を望んでいる。
木戸江身子(鶴田真由)
– 旭の元妻で、スナックのママ。二人の娘を置いて若い男と家を出て行った。
鷲尾 勇(水澤紳吾)
– 食品事故当時、YUKIデリが運営する惣菜店の調理責任者だった。
東砂羽(仁村紗和)
– YUKIデリが起こした食品事故に事件性を感じ、旭を嗅ぎまわる週刊誌記者。
小石川雪子(原日出子)
– 紘海が調理師として働く保育園の園長。灯を失った紘海を気にかけている。
皆川景吾(高橋光臣)
– 紘海の元夫。事故後は灯を失った悲しみの中、紘海と離婚。
野口初芽(小川李奈)
– 紘海の隣に越してきた隣人。子ども好きで、日中は保育園に通えない美海の面倒を見てくれている。
皆川 灯(石原朱馬)
– 紘海の娘。食品アレルギーによるアナフィラキシーショックが原因で3歳で逝去。
ドラマ『あなたを奪ったその日から』最終回まで全話ネタバレあらすじ
第1話:事故で娘失った母の復讐、開幕
皆川紘海(北川景子)は一年前、娘・灯(石原朱馬)を食品事故で失った。
灯の3歳の誕生日、お祝いメニューにピザをリクエストされた紘海は、惣菜店「YUKIデリ」でピザを購入した。灯には甲殻類アレルギーがあり、保育園の調理師である紘美はもちろん購入前にエビ・カニが含まれていないことを確認。しかしその夜、ピザを食べた灯は苦しみだし、そのまま帰らぬ人となってしまう。
灯の死因はアナフィラキシーショックで、この事故は報道でも大きく取り上げられた。YUKIデリ社長・結城旭(大森南朋)は記者会見で「(食べさせた)大人に責任がある」と発言し、バッシングを受け、会社は倒産。自責と後悔に苦しむ紘海は夫・景吾(高橋光臣)と離婚し、復讐に生きることを選ぶ。
事故から一年が経ち、紘海は旭と同じ料理教室に通い、復讐の機会を伺っていた。紘海はついに、包丁を手に旭の自宅前まで来たが、踏ん切りがつかず包丁を捨てて引き返す。諦めて帰途に着く紘海が運転する車内には旭の次女・萌子(倉田瑛茉)の姿があった。かくれんぼをしていた萌子は、家の前に停めてあった紘海の車にこっそり乗り込んでいたのだ。
紘海は「子どもが一番の宝」という旭の言葉を思い出し、旭に同じ苦しみを味わわせるため、萌子を誘拐する。萌子を自分の家に連れ帰った紘海は、萌子の首を絞めようとする。が、萌子に灯が重なり、どうしても命を奪うことができなかった。
母親の顔を知らない萌子に、紘海は自分のことを「おかあさん」と呼ばせ、偽りの親子暮らしが始まった。
週刊誌記者・東(仁村紗和)のもとに、旭はあの食品事故が事件だと決定づける”あること”を隠蔽しているとタレコミがあり、東は旭を追い始める。
第2話:誘拐した少女と秘密の生活に…迫る捜査網
姿をくらました萌子の捜索が警察を介して行われる中、家庭教師の玖村(阿部亮平)は、「家の前で不審な女を見た」と証言する。旭は元妻や、記者・東を尋ねるも、萌子の行方に関する手がかりは得られなかった。
紘海のアパートの隣室に越してきた野口初芽(小川李奈)に、萌子を見られてしまった。萌子が眠ったあと、ひろみは萌子のコートと靴を結城家付近の河口に捨て、萌子の失踪は事故かのように装う。
萌子への接し方がわからず、紘海はぎこちない態度を取り続ける。夜、萌子が熱を出してしまい、紘海の脳裏には灯を失った夜のことがよぎる。慌てて病院に連れて行くも、診断はただの風邪。萌子の保険証を持っていない紘海は、受診料を全額支払い、萌子を連れ帰る。
翌朝熱が下がった萌子を、紘海は買い物に連れて行き、好物を作って食べさせる。紘海の作ったサバの味噌煮を、「おいしい」と夢中で食べる萌子を見つめるうち、紘海の胸に穏やかな気持ちが広がっていく。そして「萌子を復讐に利用するのは間違っている」と認め、萌子を家族のもとに返す決心をした。
萌子とともに交番の前まで来た紘海は、萌子を見送る。しかし、別れを察知した萌子は紘海に駆け寄り、「悪い子だから捨てるの?」と不安げに声を絞り出した。
「この手を伸ばしたらもう引き返せない」と葛藤する紘海だったが、次の瞬間、萌子を強く抱きしめていた。そして、もう二度と離さないと強く誓う。
旭の長女・梨々子(平祐奈)は、母親に捨てられ、今は父親も萌子ばかりで自分を見てくれないことに傷付いていた。家庭教師の玖村を誘惑するも断られ、旭に言いつけて玖村をクビにし、SNSでもセクハラ被害を拡散した。
海で萌子の靴、自宅近くの河口でコートが見つかり、萌子は河口に転落してしまったと見做された。ただ一人、旭は「萌子が一人で水に近づくことはない」と言いきり、萌子は誰かに奪われたのだと疑わない。
萌子失踪のニュースを見た紘海は、萌子を「中越美海」として育てることを決めた。
第3話:誘拐して3年…少女を”実の娘”に!母の無謀な企て
中越美海に名を改めた萌子が、紘海と暮らすようになってから3年が経った。6歳になった美海は、電車好きの元気な少女に育っていた。日中は保育園に働きに出る紘海に代わり、隣人の初芽が美海の面倒を見てくれている。
一方、旭は萌子の失踪から3年、義父の経営する会社で新形態のスーパーマーケット事業を任されていた。萌子の捜索は引き続き続けているが、寄せられる情報は報奨金目当てのガセネタばかり。旭以外は、もう萌子は亡くなったものと諦めていた。
美海には戸籍がない。この先、学校に通うことを考えると、どうしても戸籍が必要だった。区役所へ相談すると、美海の戸籍を取得するには、①紘海の元夫が美海は自分の子ではないと証言すること、②美海と血の繋がりを証明するDNA鑑定結果、が必要だとわかった。
「美海をちゃんと大人にする」と心に誓った紘海は、早速、元夫・景吾(高橋光臣)を呼び出す。紘海が美海という少女と暮らしていることを知り、景吾は驚きを隠せない。しかし、美海の存在が紘海の支えになっていることを聞き、もう二度と関わらないことを条件に、「美海は我が子ではない、何も知らない」と証言することを了承した。
続いて、美海の実母・木戸江身子(鶴田真由)のスナックを突き止めた紘海は、客を装って店に行った。江身子の酒に睡眠薬を混ぜ、江身子が眠った隙にDNA鑑定キットで唾液を採取した。江身子のDNAを提出した鑑定結果はもちろん、親子の血縁を認める判定だった。
これにより紘海と美海の親子関係が保証され、無事に「中越美海」の戸籍を手に入れることができた。
美海と暮らしてからも、長らく旭への憎しみが頭から離れず、旭が自分と同じ絶望にいることをいつも願っていた紘海。しかし美海を娘にできたことで、憎しみを忘れ、心に明るさを取り戻した。金輪際、旭のことは忘れて美海の未来だけを考えて生きていこうと決意する。
さらに7年が経ち、美海は中学1年生になった。ある日、紘海は勤め先の保育園で、過去に結城家で家庭教師をしていた玖村と出会う。
第4話:罪を忘れた男を許さない…母の復讐心再燃!
旭の娘・梨々子(平祐奈)がSNSで拡散したデマによってデジタルタトゥーを負った玖村は、就職内定も取り消され、結城家に恨みを抱きながら、しけた人生を歩んでいた。紘海は玖村との雑談で、旭が義父の経営する会社の常務に就任したことを知る。玖村の「人殺しが出世するなんて狂ってる」という言葉に触発され、再び旭への憎しみを募らせていく。
後日、紘海は玖村を待ち伏せして偶然の再会を装いさらに話を聞くと、玖村は「旭は灯の食品事故のことで何か隠蔽しているのでは?」と疑惑を口にした。玖村は、事故前夜に旭とYukiデリ調理責任者・鷲尾が言い争いをしているのを目撃していた。
週刊誌記者・東は、旭に取材を申し込むも旭は一向に取り合わない。しかし、東が差し出した封筒の中身を確認した旭は、表情を一変させた。
旭の現在を調べて、日に日に復讐心を膨らませる紘海は、旭が担当するスーパー「スイッチバック」の求人に応募する。面接当日、憎き旭を前にした緊張と圧迫面接に戸惑う紘海だったが、母親として子どもが口にする食品への思いを熱く語る。紘海の言葉に心を動かされた旭は、紘海の採用を決めた。
紘海が勤めていた保育園の園長・雪子が紘海の留守中に、家を訪ねて来た。玄関前で佇む雪子に、美海が声をかける。美海の存在を知らなかった雪子は、自らを紘海の娘だと言う美海に驚き、言葉を失う。
第5話:正体隠し…「娘の市の真相隠す男」の部下に
入社研修を終えた紘海は、旭が統括するスイッチバッグ事業部 お客様相談室へと配属された。部署メンバーは、現場経験豊富な室長・三浦(大浦龍宇一)、女性社員・村杉(田山由起)、研修中の鳥谷(内藤秀一郎)。旭に心酔の村杉は、紘海が旭直々の指名でお客様相談室にきたことを知るや、紘海に厳しくあたる。
スイッチバックに寄せられた意見書の中に、旭個人への誹謗中傷が混ざっているのを見つけた紘海。投書の犯人は、旭が元Yukiデリ社員を引き連れて株式会社タイナスに移る際に見捨てられた人物ではないかと考え、旭の秘密を聞き出すため犯人調査に乗り出す。
SNSを駆使して、犯人が通う喫茶店を突き止めた紘海は、喫茶店前で犯人を待ち伏せる。犯人と思しき男は、紘海の横を通り過ぎて近くのスイッチバック店舗に入っていった。お客様アンケートに記入中の男の背後に忍び寄り、声をかけると、振り向いたのは三浦だった。
長年現場で経験を積み、人生をスーパーの仕事に捧げてきた三浦は、現場経験もなく過去に食品事故を起こした旭が、新スーパー事業のトップに立つのが納得できず、恨みを投書にぶつけていた。三浦は旭への誹謗中傷は自分がやったと認め、「旭に告げていい」と紘海に委ねた。
旭は、誹謗中傷の投書の犯人は社員の中にいると気づいていた。紘海は犯人の名は明かさないことに決め、旭もそれ以上追求しようとはしなかった。
雪子から連絡を受けた紘海は、美海が父親のことについて雪子に尋ねたことを聞かされる。美海が父親のことを知りたがっているとは思いもよらず、軽い衝撃を受ける紘海。旭の「人は見る角度を変えるとガラリと違う顔が見えてくる」という言葉を思い出していた。
週刊誌記者・東から、「旭があることを隠すために鷲尾を切った」と聞かされた望月は、長年部下として付き従ってきた旭に、初めて疑いの念を抱く。そんな中、お客様相談室に、旭の隠匿を糾弾する鷲尾の動画が届いた。
第6話:娘の初恋が引き金…”身バレ”危機に母は?
動画を確認した旭は、これはタチの悪い嫌がらせで偽物だと言い切る。望月は旭を問いただすも、「望月に隠していることはない」との旭の言葉を信じることに決めた。
美海は「母が働く場所を見てみたい」と、スイッチバック店舗に向かっていた。旭と美海が鉢合わせしてしまうと焦った紘海は、美海を店の前で引き留め、必要以上にきつく叱ってしまう。紘海が厳しすぎることに不満を募らせ愚痴をこぼす美海を、初芽は「普通じゃない?」といなす。
望月は記者・東を呼び出し、旭への嫌がらせを止めるよう釘を刺すが、東は「旭が何かを隠し、鷲尾に責任を押し付けた」と言って聞かない。
望月が東と居酒屋に入るのをたまたま見かけた村杉は、早速社内で望月の陰口を叩いていた。旭とは大学時代からの付き合いだという望月に目を付けた紘海は、偶然を装い居酒屋で望月と話をする。紘海は旭の過去について聞き出すが、旭を擁護する望月と紘海の意見は食い違い、すっかり険悪な空気になってしまった。
紘海が帰宅すると、18時に帰ると言っていたはずの美海がいない。電話も繋がらず、初芽も雪子も美海の居場所を知らないと言う。最寄りのスイッチバック店舗にも美海の姿はなく、紘海はパニックに陥る。
そこへ、店舗を巡回していた旭がやって来て、警察に連絡するよう紘海を促す。旭に「美海の写真はないか」と問われ、スマホ画面を差し出す。旭が美海の正体に気付いてしまわないか、紘海は固唾を飲んで見守るが、画面は美海からの着信画面に切り替わり、旭に写真を見られずに済んだ。
この日、放課後列車を見に行った美海は、門限が迫っていることに気づき、慌てたはずみでスマホを駅に忘れてしまった。スマホを取りに駅に戻る途中、暗くて人通りの少ない道で危険な目に合った美海。スマホを持って追いかけてきた駅員に助けられ、事なきを得た。
再び居酒屋で望月と同席した紘海は、先日のことを謝罪する。そこへ東が店にやってきて、望月の隣に座った。次いで紘海の顔を見た東は、紘海が被害者遺族だとすぐに気付き、驚きで表情を強張らせる。
ドラマ『あなたを奪ったその日から』ネタバレあり感想
善人は復讐のためにどこまでできるのか
紘海は、ただの母親でした。誕生日に娘の好物を食べさせてあげたい、ただ優しい、善い母親だったのに。生まれ持った狂気の素質があるとか、素行が悪かったなんてことはなくて、私たちと変わらない普通の人間が復讐を決意した。
普通の善い母親は、我が子への愛を理由に、誰かの息子・娘だろう誰かに、どこまでひどいことをできるのでしょうか。
普段暮らしていて「今から人生投げ打ってあいつを嫌な目に合わせるために生きよう」なんて、そうそう、いやほとんどの人が一度も思ったことがないと思います。だって、我が身は可愛い。とても、他人のために自分の人生捨てらんないです。よほど誰かに腹を立てても、ひとしきりワギャーッと怒ったあと、しょうがないって折り合いをつけて、忘れてきました。
萌子を家に連れてきたとき、紘海が灯の写真を伏せたのは、今から自分がやろうとしているひどいことを灯に見られたくなかったからのように見えました。そして、萌子の首に手をかけても、締め上げることはできなかった。復讐の鬼になりきれず、紘海の心に良心はちゃんと生きています。
そして今では、萌子=美海をすっかり愛してしまっている。灯への思いは消しされなくとも、美海のためにこれ以上は…と踏みとどまる自制心と復讐心の狭間で葛藤しています。
普通の、多くの人間は快楽主義に傾いて、復讐心に蓋をして美海と静かに生きる方を選びます。でも紘海はそうできない。復讐心って、柔らかな毛布にバケツいっぱいの血をぶちまけるくらい、もうあとには引けない強い感情なんでしょう。
もし旭が事故のあと、紘海への謝罪があったり誠意ある対応をしていたら、たとえ許すことはなくとも、復讐を実行しようとは考えなかったと思います。折り合いをつけることもできず、善い母親だった紘海には、復讐以外に、娘を失った世界で生きる意味がもう本当になかった。
この「あなうば」はオリジナルストーリーですが、角田光代『八日目の蝉』に似ているとも思いました。
そして、やっぱり北川景子のマイナスな感情の演技はすごくいい!泣くときなんて、”北川景子”がどういう顔で映るかなんてどうでもよくて、”紘海”として絶望に溺れて泣いている、と思いました。

ケータイ小説の生みの親・Yoshiによる『Dear Friends』を北川景子主演で映画化。Yoshiといえば伝説のケータイ小説『Deep Love』が有名ですが、こちらは友情にスポットを当てた作品です。ケータイ小説らしい、[…]
紘海にもできる!ネットで簡単個人特定の危機感
気になる人物が浮上すると、紘海は検索エンジンやSNSなどをあらゆるサービスを駆使して、ターゲットの居場所を見つけ出して接触します。東さんはAIで鷲尾のフェイク動画作っちゃうし!
悪い人に限ったことじゃなくて、ネットストーカーも偽動画も「誰でもできる」し、こんな一般人でも「されているかもしれない」。危機意識を持てとの提起だと思います。
このお店に行ったよ〜って位置情報も出したいし、自撮りが盛れたら出したいのは当たり前だし、鍵垢じゃ有名になれないし、承認欲求との兼ね合いが難しいのもすごくわかる…。
じゃあ具体的にどうすればいいの?となると、アカウント使い分けるとか、もうとっくに誰でもやってることしか思い浮かびません。
ガラケーで育った世代でさえ、ネットにひっそりと残る黒歴史に悶えているんだから、生まれた瞬間からネットに顔を載せられて育った子たちは、大人になったら羞恥心で真っ黒焦げになってしまわない?
美海が行方不明になったときは、知人に電話しまくるより先にスマホの位置情報確認するとかできたのに、そのへん詰めが甘いんだから!
顔は隠しても手が感情を物語る
紘海がどれだけ表情を偽っても、手には感情が現れているのが印象的でした。
1話、料理教室で旭に近寄る紘海は、旭に対する真っ黒い憎悪を表情には出さずとも、包丁を固く握りしめる手にはしっかり現れてしまっていました。
憎しみが限界突破して包丁を持って旭の家の前まで行ったけど、家庭教師の玖村の視線で我に返って、包丁を川に捨てようとしたときも、緊張で硬直した手は、なかなか包丁を離してくれません。
窓にぺったりと手のひらを付ける萌子の手がウエストショットで映るときは、「あ、いま萌子は紘海に気を許している」と思いました。手のひらを見せるって、手の内を明かすじゃないけれど、信頼の気持ちの現れじゃないかなと。
2話で萌子に「悪い子だから捨てるの?」と言われて、理性と罪との狭間で葛藤しているとき、ぎゅっと握り震えるこぶし。それから萌子の頭を包む手には、こぶしを解いて解放された慈しみと優しさが感じ取れます。
ほかの登場人物も、手に気持ちが現れているシーンが多く、ときには引っ掛かりを感じることも。例えば、2話で旭が江身子ママのスナックから出て行ったあと。タバコに火をつける江身子ママの手がぶるぶる震えているんですよ。萌子の失踪で動揺しているとも取れるけど、ひょっとして、旭のことが怖いんじゃ…?と、旭の二面性を仄めかしているように思いました。
園の調理場で包丁をリズミカルに操る北川景子の手元が軽やかすぎて、この美人はさらに料理までできるんか…とひざまずきたい気持ちになりました。
作品を越えてくる『おとしね』弘毅の存在感
紘海の元夫・皆川景吾役を演じている高橋光臣さん。同クールのテレ東ドラマ『夫よ、死んでくれないか』で、強烈狂乱キャラの束縛夫を演じられています。
その弘毅というキャラの個性がとにかく爆裂。おそらく、2025年春クールドラマで一番の変態!愛する妻が自分の意に反する言動をすると、いきなり叫びながら部屋を破壊し、壁に頭を打ちつけるというご乱心っぷりなのです。
そんなわけだから、『あなうば』では光臣が真面目な性格の元夫を演じているのを見ると、一瞬だけ「弘毅どうした?真面目がすぎるぞ?」と変な感覚に陥ります。ここは、弘毅が真面目な世界線なの…?と。
1話の、景吾が灯の誕生日のビデオを撮りながら、灯の”とうもころしダンス”のあまりの愛らしさに「大優勝〜!」と悶絶する姿には、一抹の弘毅味を感じられて嬉しくなるという謎現象が起きたのでした。
2025年春ドラマ『夫よ、死んでくれないか』不穏さを少しも隠そうとしない、堂々たるタイトルが気になって見始めたという人も多いのではないですか?例に漏れず、私もその一人です。タイトルだけじゃなく、内容もだいぶエッジ強め。30代[…]
ドラマ『あなたを奪ったその日から』考察・解説
【考察】事件の真相:旭が隠蔽していることとは?
6話時点で明らかになってる、旭が隠蔽していることは以下2点。
- 旭がYUKIデリ元社員を引き連れて株式会社タイナスに移籍する際、鷲尾はメンバーから外された
- 食品事故直後、旭が鷲尾の口座に500万円を入金した
週刊誌記者・東はタレコミを受けて、灯が亡くなったのは事故ではなく事件で、「旭は“何か“を隠蔽しており、それが事実なら旭は人殺しだ」と言い切りました。
旭の会社・YUKIデリでは惣菜の製造〜販売まで自社で行っていて、旭に切られた鷲尾は調理責任者でした。
これを踏まえて、現時点で可能性として考えられるのは、
ということでしょうか。
【考察】記者•東と事件の関係:東が執着する理由は?
東と事件の関係考察①:東がこの事件に執着する理由は?
YUKIデリが起こした事件について、異様なほどの執着を見せる週刊誌記者・東。東がこんなにもこの件に執着するのは、東自身もこの事件に関係があるからではないでしょうか?
東が旭を追い始めたのは、紘海が萌子を誘拐する前の13年前。「YUKIデリ元社長・旭があることを隠蔽している」というタレコミが証拠と共に東に送られてきたのが始まりでした。
それから13年、東は旭の周囲を嗅ぎまわり続けています。すでに警察も手を引き、世間にも忘れ去られている、事故か事件かもはっきりしない出来事を、13年も。旬のトピックを追ってこその週刊誌記者にしては、固執しすぎています。
- 4話、元編集長があまりにも旭にこだわる東に向かって、「旭に個人的な恨みでもあるのか?」と聞いている
- 東が旭に訴えるのは鷲尾に関することばかり
- 5〜6話、旭の会社に届いた鷲尾の糾弾動画は、東がAIで作った
また、旭は送られてきた鷲尾の動画を見て、「偽物だ」ときっぱりと言い切っています。”こいつが言っている内容は嘘だ”との意味にも思えますが、“鷲尾本人がこの動画を送ってくるわけがない”と思っての発言だとも捉えられます。
もしかして、鷲尾、この世にいない…?だから旭は、動画が鷲尾本人から送られてきたのではないと見抜いたのかもしれません。
事故翌年時点でもうすでに東は記者として活動していたので、年齢的に鷲尾の娘ではないと思いますが…。
東と事件の関係考察②:東にタレコミを流したのは誰か?
事故から1年後、東にタレコミを流したのは、YUKIデリの惣菜製造に関する内部事情を知る人物でしょう。
6話時点で、登場しているYUKIデリ関係者でタレコミを流せそうなのは以下。
- 望月耕輔|YUKIデリ社員で旭の部下
- 鷲尾 勇|YUKIデリ惣菜調理責任者
- 木戸江身子|旭の元妻
- 玖村 毅|長女・梨々子の家庭教師
望月は旭が何か隠蔽していることさえ知らない様子だったので除外。玖村もタレコミがあった当時は家庭教師をクビになっていないため、復讐のためという動機が成立しません。江身子はYUKIデリの内部事情や旭がの”隠し事”についてよく知らないようでした。
灯が食べたピザを実際に作った鷲尾が、良心の呵責に耐えられず告発したという説が今時点では濃いように思えます。みなさんの想像はいかがでしょうか?
ドラマ『あなたを奪ったその日から』北川景子の夫DAIGOのXが微笑ましい!
北川景子の夫・DAIGOが、妻主演ドラマの放送日に、とある先輩に番宣LINEを送っていたそうです。
その先輩とは…GACKT!GACKT本人が、XでLINEがあったと暴露していました。
久しぶりにDAIGOから連絡が来た。
メッセージを見ると、
「今夜22時からフジテレビで、北川景子主演【あなたを奪ったその日から】是非観てください!」
と書いてあった。久しぶりに連絡来たと思ったら宣伝かよ…とも思ったが、… pic.twitter.com/ZMGE13uGLU
— GACKT (@GACKT) April 23, 2025
そんなDAIGOは、自身がまったく出演していないにもかかわらず、ドラマ「あなうば」関連のツイートを精力的に行っています。放送直前と直後には欠かさずツイートする、素敵な夫を通り越してもはや北川景子大ファンのDAIGOさん。
22時から
あなたを奪ったその日から
このあと第二話!
TVerも60万突破!
是非お気に入り登録してください☺️https://t.co/YcbZ8IQW01
back numberさんの新曲ブルーアンバーも配信開始!
名曲すぎるので是非!
※DAIGOは一切出演しておりません#あなたを奪われたその日から#ブルーアンバー
— DAIGO (@Daigo19780408) April 28, 2025
そして、主演の北川景子はXで作品に対する思いを語っています。DAIGOとのあいだに、2020年に長女、2024年に長男が生まれていて、二児のママでもある北川景子。だからこそ、この「あなうば」に対する気持ちは、特別なように見受けられます。
実際に子どもがいるのにこの役を演じるのは辛くないですか?というご質問をよく頂きます。確かにとてもパワーを使います。
撮影開始から3ヶ月を超え、石鹸のように少しずつすり減っている感じがします。
でもこの作品に全力で向き合いたいと思ったのは、皆さんに知って欲しいと思ったからです。— 北川景子/ Keiko Kitagawa (@KKeiko_official) April 27, 2025
回を追うごとに、注目度が高まるこのドラマ。最後まで楽しみに追っていきたいと思います。
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