2025年冬ドラマ『ホットスポット』の全話あらすじと作品情報、視聴しての感想をまとめました。
バカリズムが脚本を手がけた今作。共感度MAXの「地元あるある」と、伏線だらけの予想を裏切る展開で、ハマる人続出!
毎週放送日はXトレンド1位になるほど話題作となりました。しばらくロスが続きそう〜!
本記事はネタバレを含みます。まだ未視聴の方はご注意ください◎
ドラマ『ホットスポット』の評価
総合評価 4.1 / 5 点
評価コメント:このドラマ、ストレス浄化作用あり!「地元あるある」と伏線回収が快感◎
主人公・清美たちが繰り広げる「地元あるある」が共感しかなくて、もはやこれ私の地元の話⁉︎と錯覚しかけました。至るところに仕込まれた伏線や、予想を見事に裏切る縦横無尽な展開に、毎話驚きっぱなし!でも、ハラハラで気をすり減らすことなくの〜んびり楽しく見られて、いつの間にかストレスが浄化されているという、夢のようなドラマです。
- ゆるい雰囲気のコメディ・ヒューマンドラマが大好物の人
- 対人ストレスを受けがちで自分はHSPかもしれないと思っている人
- 昭和レトロなものが好きな人
- 山梨県民の人、山梨県出身の人
ドラマ『ホットスポット』が視聴できる配信サービス
- Netflix
- hulu
ドラマ『ホットスポット』最終回まで全話ネタバレあらすじ
第1話:未知との日常
山梨県富士浅田市のレイクホテル浅ノ湖で働く遠藤清美(市川実日子)は、トラックに轢かれそうになったところを同僚の高橋に助けられた。異常なほど素早い動きで清美を救った高橋は、自分は宇宙人だと明かした。
清美から宇宙人・高橋の話を聞いた幼馴染の美波(平岩紙)と葉月(鈴木杏)は、高橋に興味を示す。後日、二人と顔を合わせた高橋は宇宙人の特殊能力を披露し、口外しないよう念押しした。
ある日、ホテルの客室からテレビが盗まれる事件が発生。高橋が能力で追跡した結果、清掃スタッフ・中本(野呂佳代)の車からテレビが見つかった。中本は「シングルマザーで生活が苦しく、生きるためにやった」と語るが、清美は嘘だと見破り、事件は解決した。
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▶︎ 『ホットスポット』第1話ネタバレあらすじ・感想考察
第2話:しょうもないお願い
小学校教諭の葉月は、清美に相談を持ちかける。体育館の天井にバレーボールを挟んでしまったことを生徒たちにからかわれており、高橋にバレーボールを取ってほしいという。
渋々了承した高橋と清美たちは、深夜の小学校に忍び込んだ。高橋が体育館で任務に当たるころ、小学校の校庭に若者四人組が現れた。近頃、近隣の小中学校校庭にミステリーサークルが描かれる事件が頻発していて、どうやら彼らがその犯人らしい。
高橋は体育館の屋根からバレーボールをぶつけ、犯人グループを見事撃退した。
宇宙人は能力で身体能力を上げると、その箇所に副作用が現れる。レイクホテルの温泉には宇宙人の免疫を上げ回復させる効果のある成分が含まれていて、今日の副作用も温泉に入れば治るだろうと語る高橋だった。
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▶︎ 『ホットスポット』第2話ネタバレあらすじ・感想考察
第3話:生き返る
この日の清美・美波・葉月のランチ(通称「貯金会」)には、高橋も参加していた。カフェで清美たちの幼馴染・綾乃(木南晴香)と娘りつ(原春奈)に偶然会い、相席することになる。
駐車場で綾乃の車が脱輪してしまい、高橋は車後輪を持ち上げて解決。喜ぶ綾乃は、横を通りかかったタクシーのSOSランプが点灯していることに気づいた。それを聞いた高橋は、タクシーを超高速ダッシュで追いかけた。タクシーのSOSランプは運転手の誤点灯で、車内は特に問題なかった。
綾乃の娘・りつは高橋が高速で走り去る瞬間を目撃していて、帰宅後、高速移動する高橋の似顔絵を残していた。
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▶︎ 『ホットスポット』第3話ネタバレあらすじ・感想考察
第4話:自力
夜勤前、清美はスーパーで綾乃に遭遇。一緒に店を出ると、買って間もない綾乃の電動自転車が盗まれていた。清美は後で高橋に自転車探しを頼んでみようと考える。
この日の夜勤シフトは高橋と清美だった。レイクホテル301号室の宿泊客(吉村界人)からバスルームの電球交換を頼まれ、高橋が向かうが、高橋はすぐに引き返してきて「女性の霊がいた」と言う。301号室には女性の霊が出るという噂があるのだ。
高橋に代わって電球交換に向かった清美は、部屋の中にもう一人女性客が隠れているのを発見し、追加料金をもらうことになった。
深夜、ホテルの給湯器に不具合が起き、ホテル全室でお湯が出なくなってしまう。301号室の客はフロントにクレームを言いに来て、清美に「全額返金」を要求した。客の態度に腹を立てた清美は、高橋に頼らず自力で給湯器を復旧し、騒ぎを収めた。
レイクホテルには大学受験を控えた受験生が宿泊していた。入試当日、受験生は受験票をホテルの部屋に置いて行ってしまう。高橋は走って受験票を届ける途中で、コンビニ強盗を撃退。その強盗が乗っていた自転車は盗まれた綾乃の自転車で、無事綾乃の元に返された。
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▶︎ 『ホットスポット』第4話ネタバレあらすじ・感想考察
第5話:個人的ニュース
日テレ番組ディレクターの岸本祐馬(池松壮亮)は、月曜から夜ふかしの”個人的ニュース”の取材で富士浅田市にやって来た。街頭取材を続けるうちに「高速で移動できるメガネの男」の噂が浮き彫りになる。
宿泊先のレイクホテルに到着した岸本は、ホテルでも”個人的ニュース”取材を続けた。フロント係の磯村由美(夏帆)は、「同僚の小野寺(白石隼也)は宇宙人かもしれない」と話し、岸本は興味を抱く。
このままでは小野寺が宇宙人扱いされてしまうと焦る清美と高橋は、由美とホテル支配人(田中直樹)に、高橋が宇宙人だと打ち明けた。支配人は信じてくれたが、誰よりも宇宙人話を楽しんでいた由美はまったく信じない。
岸本は宇宙人ネタを番組で使おうとしていたが、支配人から取材NGの連絡が入り断念。とりあえず宇宙人の秘密は守られ、高橋と清美は安堵するのだった。
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▶︎ 『ホットスポット』第5話ネタバレあらすじ・感想考察
第6話:寒い夜の出来事
仕事終わり、カフェ・もんぶらんに集まる清美・美波・葉月は、綾乃と一緒に、同級生の紀子(MEGUMI)がやっているスナックに行く。綾乃の運転で店に向かう途中、三人は口を滑らせ、高橋が宇宙人であると綾乃に話してしまう。
清美たちは紀子も交えて、昔の話に花を咲かせる。ふとカウンター席から聞こえてきた歌声の方に清美が目をやると、そこには以前客室テレビ泥棒でホテルをクビになった中本の姿が。中本は気まずい様子もなく、清美に声をかけてきた。
清美と葉月が店を出るころ、大柄な男性客がカウンター席で酔い潰れていた。男性がホテルの宿泊客だとわかり、男性をなんとかタクシーに乗せ、ホテルに送り届けた。ホテルでは高橋が、引き続き眠りこんだままの客を担ぎ部屋まで運んだ。
紀子の店で働く瑞稀(志田未来)は、清美のホテル同僚・由美と幼馴染だった。由美は瑞稀と高橋を引き合わせ、宇宙人だと紹介するが、瑞稀も由美と同様に信じてはくれなかった。
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▶︎ 『ホットスポット』第6話ネタバレあらすじ・感想考察
第7話:富士山の日
日テレディレクターの岸本が「高速移動するメガネの男性」を再取材するために再び富士浅田に現れた。タクシー運転手は岸本に「以前話した高速で走る男性が、今度は大男を担ぎホテルに運んだ」と言い、その瞬間を捉えたドライブレコーダーの映像を見せてきた。そこには高橋が映っており、岸本は噂の男性の正体は高橋だと確信する。
高橋の出勤時間まで、街頭取材をして待つ岸本は、由美と瑞稀に声をかける。岸本が高橋を疑っていることに気づいた由美は、前回の取材は勘違いだったと誤魔化すが、岸本は余計に疑念を深めるのだった。
岸本はレイクホテル前で高橋に直撃取材を決行。よろけて転倒した岸本を、高橋は高速移動で助ける。高橋の能力を実際に目て体感した岸本は、会社に戻って早速企画にしようとする。しかし、証拠となるドラレコの映像データが消えてしまっていて、高橋の件は諦めざるを得なくなった。
清美はホテル宿泊客の村上(小日向文世)から、ホテルが無くなることを聞かされる。さらに村上は「自分は未来人だ」と明かした。
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▶︎ 『ホットスポット』第7話ネタバレあらすじ・感想考察
第8話:未来人と宇宙人
村上は50年後の未来から来た未来人で、以前高橋が受験票を届けた受験生の未来の姿だった。村上によると、ホテルが無くなった後、ここには市の施設が建つらしい。
ホテルの温泉に入れなくなると、高橋は宇宙人に必要な成分が得られなくなり困るだろうと、清美は高橋にホテル閉館と未来人・村上のことを報告したが、高橋は頑として信じない。数日後、支配人からホテル売却による閉館を告げられ、高橋はようやく自分が置かれた状況を理解するのだった。
ホテルが建つ以前はどうやって凌いでいたのかを聞かれた高橋は、自身の生い立ちを語る。それは宇宙人の父と、地球人の母と過ごしたあたたかい思い出だった。
解決策を練る清美たちは、ジョナサンで由美・瑞稀とばったり会う。そしてなんと瑞稀が超能力者で、岸本Dが持っていた映像データを消してくれていたことを知る。
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▶︎ 『ホットスポット』第8話ネタバレあらすじ・感想考察
第9話:特別
レイクホテルが好きで無くなってほしくない清美と、温泉がなければ宇宙人に必要な成分が得られなくなる高橋。市がホテルを買い取ることを知り、市に直接抗議することにした。
市役所勤めの綾乃の夫(田村健太郎)に相談すると、市長・梅本雅子(菊地凛子)とホテルオーナー(筒井真理子)が共謀して不正を企んでいることが明らかになった。
不正を暴く証拠となる、梅本とオーナーが交わした「合意書」を見つけ出すため、その夜高橋はオーナーの事務所に侵入する。
事務所の外で見守る清美たちだったが、異常を察知したセキュリティ会社の警備員が事務所に到着。続いてオーナーも駆けつけた。まだ合意書を見つけられない高橋は、事務所内を逃げ回る。
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▶︎ 『ホットスポット』第9話ネタバレあらすじ・感想考察
第10話:この町を救う
なんとか事務所を抜け出した高橋だが、「合意書」を探す作戦は失敗に終わった。能力を使いすぎた高橋は、レイクホテルの温泉に浸かり、そのままホテルに宿泊する。霊が出ると噂の301号室で、ついに女の霊に遭遇した。
次は「オーナーが梅本に賄賂を渡す瞬間の写真を撮る」作戦に決まった。高橋が盗み聞きしていたオーナーと梅本の電話により、賄賂の取引は3/16 夜9時にガソリンスタンドで行われることが判明した。
村上は50年後の富士浅田は富士山の世界遺産登録が抹消されるほど荒廃していて、梅本が市長になったことがすべての始まりだったと清美に語る。地元と高橋を救うため、清美たちは士気高く作戦決行のガソリンスタンドへ向かう。
高橋と瑞稀の活躍で、梅本とオーナーは現場を取り押さえられ警察に連行された。その後二人は不正を認め、梅本が逮捕されたことでホテル売却の話は白紙に。小野寺が新オーナーに就任し、ホテル存続が決まった。
清美は娘の若葉(住田萌乃)に高橋のことを話すと、若葉の祖父=別れた夫(大倉孝二)の父も宇宙人だと答えた。元夫と若葉にも宇宙人の血がわずかに流れていることを知り、すっかりSF慣れした清美は驚きながらもすんなり受け入れる。
30年後、70代になった清美は、美波・菜月とともにレイクホテルを訪れ、まだ現役で働いている高橋との再会にはしゃぐのだった。
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▶︎ 『ホットスポット』第10話ネタバレあらすじ・感想考察
〜〜『ホットスポット』 完〜〜
ドラマ『ホットスポット』登場人物・キャスト
遠藤清美(市川実日子)
– 主人公。娘の若葉を育てながらレイクホテル浅ノ湖で働いている。命を救われ、高橋が宇宙人だと知ってしまう。
高橋孝介(角田晃広)
– レイクホテル浅ノ湖の従業員で、宇宙人だということを隠して生きている。
清美の幼馴染
日比野美波(平岩紙)
– 清美とは中学からの幼馴染で清美と葉月とは定期的に会っている。あだ名はみなぷー。
中村葉月(鈴木杏)
– 清美の一つ下の後輩で、小学校教師をしている。あだ名ははっち。
岡田綾乃(木南晴香)
– 清美の幼馴染。娘りつを育てる主婦で、あだ名はあやにゃん。
稲本紀子(MEGUMI)
– 清美の幼馴染。スナックのんを経営している、あだ名はのんちゃん。
レイクホテル浅ノ湖
磯村由美(夏帆)
– 清美の同僚。高橋が宇宙人だと聞いても始めは信じていなかったが、いろいろ協力してくれる。
沢田えり(坂井真紀)
– 清美の同僚。
奥田貴弘(田中直樹)
– レイクホテル浅ノ湖支配人。
中本こずえ(野呂佳代)
– レイクホテル清掃スタッフ。客室のテレビを盗んでクビになる。
小野寺充(白石隼人)
– 清美の同僚。メガネをかけた好青年で、プライベートは謎が多い。
原田芳恵(筒井真理子)
– レイクホテル浅ノ湖の現オーナー。市長梅本と何かを企んでいる。
村上博貴(小日向文世)
– レイクホテル浅ノ湖に長期宿泊している客。
梅本雅子(菊池凛子)
– 富士浅田市の新市長。やり手で女性からの支持が厚いが、裏では不正疑惑があるらしい。
岸本祐馬(池松壮亮)
– 日本テレビディレクター。取材で富士浅田市を訪れ、高橋が普通の人間じゃないと疑いを持つ。
松崎将吾(前田旺志郎)
– 日本テレビアシスタントディレクターで岸本の部下。
真鍋瑞稀(志田未来)
– 紀子のスナックで働いている。由美とは幼馴染。
ドラマ『ホットスポット』ネタバレあり感想
考察が楽しい予想不可能ドラマ
作中のあらゆるところに伏線が忍ばされていて、一瞬たりとも気を抜けないこのドラマ。違和感探しゲームとして一緒に物語に参加しているかのようで、楽しくて本当にあっという間に一話45分が終わってしまいます!
何気なくさらっと流したセリフが、あとからキーポイントになってきたり、この人何かありそう〜!な怪しい人が全然重要じゃなかったり。
脚本のバカリズムに振り回され裏切られ、気づけば毎話終わりには予想外の地点に連れて行かれてる。(めっちゃ褒めてる!)
想像と全然違っていても大丈夫。「え、なに?このドラマ?」と思いながら見るのが正解です◎
共感しかない「地元あるある」
作中で出てくる、「小学生あるある」や「地元あるある」の精度がすごい!
「なんで私の地元のことこんな知ってんの?」と驚いてしまうほど、ピンポイントで記憶を突いてきます。
スナックママ・のんちゃんみたいな姉さんキャラ(昔から彼氏が途切れないのは対人スキルが高いからだと納得できる)はどこの地元にも必ず一人いるし、鼻くそ焼きのミノケンのような同級生も思い当たる顔が数人。今の小学校は石油ストーブじゃないだろうから、昭和〜平成のレトロあるあるなんでしょうね…。
自分の地元や記憶が重なって懐かしい思い出が自然に浮かび上がってくるので、ドラマを見て楽しんで、身の回りや記憶を思い返して楽しんで、楽しさが発酵していく感覚。
田舎か都会育ちか、昭和か平成生まれか関係なく共感できるんだから、わりとみんな同じような環境で同じような行動をして育ってきたんだな〜と、黒歴史の数々を思い返して少し安心しました。
女子全肯定!大人のためのストレス浄化ドラマ
宇宙人や未来人など非日常なテーマを扱っているのに、このドラマがこんなにも共感と親しみがあって肩肘張らずに見られるのは、「あるある」や登場人物たちの感情や生活が、私たちと同じ視点で描かれているからだと思っています。
言いたいけど言えないこと、思っていたけどなんて言ったらいいか分からなかったモヤモヤを清美たちが代弁してくれてスカッとする!心のうちに秘めている「あるある」を言葉にしてもらうのも快感でした。
そして、清美たちの私利私欲にまみれた可笑しい会話や、きれいすぎない家やファッションには生活感が溢れていて。でも彼女たちはその暮らしがとても楽しそうで、本当に素敵。
私たちの、特に華やかでもドラマティックでもない毎日やキラキラしていない世間話も、いいもんだと肯定してもらえた気になれました。
レトロでカラフルな小物だらけのごちゃっとした部屋も、可愛いじゃないか!くたっと着古したスウェットは着心地が良さそうじゃないか!高級感と垢抜けシックだけが大人の正解じゃない、とこのドラマを見ると思えます。
『ホットスポット』はストレスを浄化して肯定感を高めてくれる、女子のお守りのようなドラマです!
ドラマ『ホットスポット』作品情報
作品情報
⚫︎ 脚本:バカリズム
⚫︎ 演出:水野格、山田信義、松田健斗
⚫︎ 音楽:fox capture plan
⚫︎ 原作:オリジナル作品
⚫︎ 話数:全10話
⚫︎ 放送:2025/1/12〜3/16 毎週日曜 夜10時30分
⚫︎ 放送局:日テレ
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